愛媛県歴史文化博物館 学芸員ブログ『研究室から』
資料・調査・おすすめ情報などを紹介。

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2012.10.26 Friday,
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歴史文化体験「よろいかぶとを着てみよう!」

 6月12日には、昨年度子ども安心基金を活用し整備した「よろいかぶと」を着ることができる体験イベントを実施しました。




昨年度整備したよろいかぶとは3種類。小学生用、5才用、3才用ですが、今日はちょうどこのよろいのサイズにぴったりの3兄弟が体験しました。兄弟で着て写真にのこしておくと、博物館に来たいい記念になると思いますよ。





もう1枚は5歳と3歳用のよろいを来た姉妹。よろいは女の子が着てもりりしく、かわいらしく見えます。


「よろいかぶとを着てみよう!」をはじめとする歴史文化体験は月に1回、実施しています。次回は7月17日(日)の13時から15時までで、「綿から糸づくり」が体験できるようになっています。不定期に実施していますが、見かけたらどしどしご参加ください。


 



 
2011.06.12 Sunday,16:36
| inojun | れきはく・今日の出来事 | - | - |
博物館でお香をたいてみよう

6月4日に体験講座「はじめての香道−お香をたいてみよう−」が行われました。


 定員が20名のところなんと39名の参加申し込みを頂きまして、抽選の結果、23名の強運の方にご参加いただきました。


 はじめに、今回の講師である橋本典子先生にお道具の説明をしてもらいます。



はじめは「灰づくり」です。熱源である炭団(たどん)をいれずに、まずは練習をしました。



火箸のような「火筋(こじ)」を使って灰を中心にかきあげ、低い円錐状の山をつくります。





そして山の表面を、ヘラのような形をした灰押(はいおし)でならします。


灰押の角度や力加減が大切になります。


空気を入れてふんわりとした灰を固めないように注意が必要です。




ならした灰の表面に、一本の火筋で箸目(はしめ)をつけます。


鳥のくちばしのような形の「聞き口」をつくり、この部分が正面となります。




練習を何度か繰り返したあと、炭団を入れて本番です。


練習した甲斐があって、みなさんきれいな灰山ができました。


火筋一本で灰山の中心に火窓をあけます。


そうすると灰に埋まった炭団から熱がのぼってきます。


手をかざして火加減を確かめましょう。





火窓があいたらその上に、銀葉(ぎんよう)をのせます。


銀葉とは薄い雲母に銀線で縁取りがされており、この上に香木をのせて香を聞きます。




炭団からの熱が銀葉に伝わり、香木があたためられて、香りがたちのぼります。


今回は沈香(じんこう)と白檀(びゃくだん)の香木を聞きました。


「香りとともに温かい空気が体に入り、とても心地よかった」


と参加者の方は、香を全身で楽しまれたようです。


ほかの香炉と聞き比べると、同じ香木でも火加減や部位によって香りが全く違うことがわかります。


「スパイシー?」


「甘い香り?」


香りを表現する言葉にも四苦八苦しながら、皆さん香りを聞いておられました。


最後に先生が持参された香木、「伽羅(きゃら)」と「羅国(らこく)」を順番に聞いてみました。




みなさん、香を聞く姿勢も決まっています。


香りを楽しむため空調を止めていたことと、皆さんの熱気で文字通り「アツイ」2時間でした。


「香りもさることながら、香を聞くまでの作業でまず無心になることができ、とても大切なプロセスだと感じました」


と参加者の方のご感想です。


 今回の講座は大変好評を頂きましたので、今年度後期もまた「お香」をテーマにした講座を企画しております。


 どうぞお楽しみに!



 

2011.06.08 Wednesday,15:52
| diamond | れきはく・今日の出来事 | - | - |
赤ちゃんと一緒に博物館

ハイハイやヨチヨチの赤ちゃんを子育て中のお父さん、お母さん、梅雨の季節や暑い夏に、どこで遊ばせたらいいかしら、とお悩みではないですか?

そんな時、ぜひ選択肢の一つに愛媛県歴史文化博物館を加えてください!

雨の日も屋根があるのでバッチリ。暑い季節も館内は空調がきいています。

広い駐車場がありますので、車で来館できます。

館内では貸し出し用のベビーカー(10台)を用意しています。ご利用になる際は総合案内にお声をかけてください。

オムツ替えの台は二階の女性用トイレと一階のこども歴史館(土日祝日に開館しています)にありますので、こちらでオムツを替えることができます。




トイレにはベビーキーパーは設置していないのですが、車椅子用のトイレにはベビーカーと一緒に入っていただけます。

エントランスに入ってすぐ左に、授乳室があります。



中には滑り台やブランコ、絵本やおもちゃも用意してあります。



体験学習室は無料ゾーンにあり、靴を脱いで遊ぶことができますので、ねんねの赤ちゃんも大丈夫!



常設展示室は小中学生のお子様は無料でお入りいただけます。

今日は実際に、八幡浜の子育てサークルさんのご利用の様子を密着リポートです。

 1歳〜2歳の子供さんたち、6組が来館されました!



展示室では飲食をご遠慮いただいているので、水分補給してからいざ、展示室へ。






「時の迷路」展では大きな迷路に大喜びの子どもたち。

「おさかな、じゃぶーん」

「ちょうちょ」

と指差して教えてくれます。

「お母さん、もっとゆっくり見たいんやけど〜」

と、展示室に笑い声が響きます。





チャレンジ・ザ・迷路にだって挑戦です。

入り口では少し怖かったけれど、お母さんと手を握れば大丈夫。

たくさん遊んだ後は、レストランでお昼ごはんを食べましょう。

子ども用の食器や椅子もありますよ。



でも、食べる前にはちゃんと手を洗いましょうね。

レストラン内に洗面台もあるので、遠くまでいかなくても大丈夫です。




みんなで楽しくお昼ご飯を食べたら、今度はどこで遊びましょうか?

常設展示室だって広いですよ。

れきはくでは、小さい子どもさんも安心して一日楽しく遊ぶことが出来ます。

赤ちゃんと一緒に博物館デビュー、いかがでしょうか?

ご来館お待ちしております。


 

2011.06.03 Friday,14:52
| diamond | れきはく・今日の出来事 | - | - |
綿から糸づくりと貝合わせづくり

 子ども安心基金を活用した体験型子育て事業として、3月19日(土)に「ワタから糸をつくってみよう!」、20日(日)に「貝合わせをつくろう」を実施しました。







 「ワタから糸をつくってみよう!」では、綿の実から「ワタ」と「タネ」を分けたり、糸車を使って糸をつむいだり、機織りの体験も行いました。



 「貝合わせをつくろう」では、はまぐりの中に思い思いの絵を描いて、自分オリジナルの貝合わせづくりに取り組みました。


 体験型子育て事業は、3月26日(土)に平安時代の衣装体験、27日(日)にお香を体験するイベントを行う予定です。

2011.03.23 Wednesday,11:26
| inojun | れきはく・今日の出来事 | - | - |
認知症予防と昔の道具―博物館と福祉の連携―


 

愛媛県歴史文化博物館には「れきハコ『昔のくらし』」という昔の生活道具や学校の教科書、昭和20〜40年代の生活写真をまとめた資料貸出しキットがあります。2月14日に、この「れきハコ『昔のくらし』」を西予市社会福祉協議会が利用をして西予市内の高齢者を対象に認知症予防のための「回想法」を取り入れたプログラムを当館も協力をして実施しました。


「れきハコ『昔のくらし』」は、小学校の授業で使用されることが多いのですが、社会福祉施設や福祉専門学校での利用も増えてきており、歴史系博物館で収集・保管されている民具(昔の生活道具)が、高齢者の介護予防の現場でも注目されつつあります。


今回のプログラムは参加者が約20名でした。この人数は昔の生活道具を使った回想法では、発言できる人と発言できない、しづらい人にわかれてしまうリスクがあり、少し多い人数だと判断したので、3グループに分かれて、1グループ6、7人としました。そして、それぞれにリーダーとなるスタッフが配置されました。そのスタッフとの打ち合わせも事前に実施して、当日のプログラムに備えました。




実は、このプログラムは以前からNHK松山放送局の記者さんが取材をしたいとの依頼があり、今回は社会福祉協議会の了承も得られたので、NHK松山放送局のカメラも入ってのプログラム実施となりました。


回想法の現場ではどうしても参加者にリラックスして昔のことを思い出してもらう雰囲気づくりが必要です。ここにカメラが入ると、参加者は緊張して話したいことも話しづらい状況になってしまいますが、この点は今回、NHK松山放送局さんも入念に配慮していただき、全体の雰囲気が和らいだ状況でプログラムを進めることができました。


参加者は60歳代から88歳までの男女。ほぼ地元もしくは県内出身者です。このような出身地域が同じという状況では、参加者が共通の記憶を持っているということで、昔の生活道具や生活写真を使った回想法は比較的進めやすいといえます。これが都市部の社会福祉施設での実施となると、また状況は違ってきます。今回は参加者の多くが共通した記憶を確認しあうという場面が多く見られました。

プログラムは約1時間で終了し、多くの方が自分の幼少時代の話を楽しそうに語り、笑顔で帰られたのが印象的でした。認知症予防、介護予防の一環として博物館を利用することの可能性をあらためて実感しました。


 さて、今回のNHK松山放送局の取材ですが、まだ放映の日程は決まっていないようです。決まり次第、このブログでも紹介したいと思います。


2011.02.15 Tuesday,10:49
| tomoto | れきはく・今日の出来事 | - | - |
船手具足が栃木県へ

秋は展覧会シーズン。
当館も特別展「伊予の城めぐり」の準備が着々と進んでいる中、
先日行った資料の貸出作業の一コマ。

 

貸出にあたり、資料のキズなどを栃木県立博物館のF学芸員さんと確認します。



美術梱包作業中。


この資料は、大洲藩加藤家伝来の「船手具足」で、兜を含めて素材のすべてが革でできているちょっと変わった鎧です。風変わりなこの鎧は制作した人物も変わっていて、下野国(栃木県)黒羽藩主大関増業、つまりお殿様のハンドメイド鎧なのです。大関増業は、大洲藩加藤家から黒羽藩大関家へ養子に入った人物で、生家である加藤家にこの鎧を贈ったことが分かっています。


栃木県立博物館では、大関増業を取り上げた企画展「改革と学問に生きた殿様―黒羽藩主 大関増業―」が10月9日(土)から開催されます。
お近くの方はぜひこの機会に栃木県立博物館で、当館所蔵の「船手具足」をご覧いただければ幸いです。

2010.10.01 Friday,17:12
| umiya | れきはく・今日の出来事 | - | - |
22年度博物館実習が終了
 8月17日(火)〜22日(日)の6日間、平成22年度の博物館実習を実施しました。博物館実習とは、博物館の専門的職員である「学芸員」(博物館法第4条第3項及び第4項)の資格取得について、博物館法施行規則第1条に基づく「博物館実習」を行い、学芸員としての知識、技能等を修得させるための研修です。今年度、当館では2名の実習生を受け入れました。


 実習内容は、歴史、民俗、考古各分野の資料整理と、体験講座やワークショップの運営補助、総合案内や企画展の受付や展示監視など。実習生は担当の学芸員や施設管理スタッフの指導のもと、博物館のさまざまな業務を連日体験しました。


 歴史資料の整理では、掛軸や巻子の取扱いを学びました。また、古文書の分類は、くずし字を読みながらの作業。大学でくずし字を読む機会があまりなかった実習生にとって有意義な研修となったようです。





 民俗資料では、常設展示替え、資料写真の撮影、四国遍路で使用する納札のデータ入力を行いました。また、フィールド調査として、実際に博物館の近くにある43番札所明石寺に行き、遍路道標にふれるなど現地学習を行いました。




 考古資料では、ボランティア・スタッフのみなさんとともに、石器や土器の分類整理を実施。たくさんの土器の破片の中から、接合できるピースを探したり、資料カードを作成したりしました。





 体験講座「ガラス玉をつくってみよう」(8月21日実施)では、事前に実習生が実際にガラス玉づくりに挑戦。ガラス棒をガスバーナーで溶かしながら、棒を回転させながらガラスを巻きつけ、ガラス玉製作を体験しました。その経験を活かして、講座当日の運営補助を行ってもらいました。他にワークショップ「うちわ絵付け体験」の補助をするなど、来館者との交流を深めました。




 6日間にわたる博物館実習は無事に予定通り終了。今回の実習では、ふだんあまり接することがない博物館の裏側での地道な資料整理活動や、博物館と人を結びつける大切な普及活動の最前線を体験しました。実習生は終始、意欲的に取り組んでいました。


 
2010.08.27 Friday,13:06
| imaken | れきはく・今日の出来事 | - | - |
ナイトミュージアム企画「昔のくらし探検―夜の明かりを体験しよう!―」
  8月7日(土)・8日(日)、開館時間を延長した夜の博物館「ナイトミュージアム」を実施。その関連イベントとして、「昔のくらし探検―夜の明かりを体験しよう!―」を行いました。

 会場は常設展示室の「愛媛のくらし」(民俗展示室2)。参加者は、昭和初期の愛媛のくらしを紹介する原寸復元の住居に集まり、その台所や茶の間、寝室などを見学しながら、「火から人間が学んだこと」、「愛媛で最初に電気がついた頃の生活」について、学芸員の説明を受けました。また、江戸時代の浮世絵や時代劇に登場する行灯<あんどん>、提灯<ちょうちん>などの古い照明道具の実物を見て、これらの特徴や使い方を、クイズをまじえながら楽しく学びました。




その後、実際に行灯と提灯に火をつけるため、参加者全員でトラックヤードに移動。行灯による「あぶらの灯り」と提灯による「ろうそくの灯り」を体験します。


 今回は行灯の燃料には菜種油、提灯には和ロウソク(内子町の大森和蝋燭店のもの)を使用。火をつける前に、パラフィンで作られた白い洋ロウソクと、ハゼの実からできた鶯色の和ロウソクの違いについても学びました。

 そして、いよいよ行灯と提灯に火を灯し、会場の電気をすべて消燈。真っ暗闇の中に浮かぶ昔の灯りを目の当たりにして、参加者からは歓声があがる。かなり暗いながらもしっかりとした明るさや、独特な炎のゆらぎに、現代の電気の灯りとずいぶん違うことを実感された様子でした。


 2日間で全4回(1回は約30分)のナイトミュージアム体験イベント。総参加者数は70名。お子さん連れのご家族での参加がほとんどでしたが、実際に昔の明かりを体験できるとあって、とても好評でした。ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
2010.08.17 Tuesday,13:17
| imaken | れきはく・今日の出来事 | - | - |
展示替え作業中です。

 4月4日、特別展「ポーラ・コレクション 美人の化粧術」とテーマ展「おひなさま」が無事閉幕しました。翌日から特別展の資料は美術専門の運送業者さんと一緒に丁寧に梱包して、一路東京へ・・・。

 東京から戻ると、続いてテーマ展「おひなさま」の資料を片付けます。黙々と作業を始めて4日目、やっと展示室は空っぽになりました。



 なんだか寂しい風景に見えますが、これから展示台や展示ケースなどを入れ替えたりとまだまだ作業は続きます。次回はどんな資料が並ぶのか何だかワクワクしますね。

 民俗展示室2の民家に飾っていた「雛飾り」は、恒例になってきている「五月飾り」へ展示替えも行いました。今年の春は暖かかったり寒かったりと不安定な天候が続いていますが、博物館の中は少しづつですが5月仕様になってきています。




次回の特別展はコチラ!!
「見て・ふれて・楽しもう!ダンボールの博物館」(4月24日[土]〜5月30日[日])です。

特別展「見て・ふれて・楽しもう!ダンボールの博物館」

 展示準備は大詰め、企画展示室に大きな造作物が出来上がる予定になっているので、担当者も今からドキドキしています。展示準備の裏側をリポートしたいと思っていますので、お楽しみに♪

2010.04.15 Thursday,14:53
| umiya | れきはく・今日の出来事 | - | - |
ボランティアさんによる資料整理
毎月1回第3木曜日はボランティアの方により保管資料の整理作業を行なっています。昨年8月からは数回にわたって、当館収蔵考古資料の中の愛南町和口遺跡の旧石器の整理作業を手伝っていただいています。昨日は5名の方に参加いただきました報告書との照合作業や写真撮影をこれまでにしていただいており、今回は資料カードの作成を行いました。

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昨年8月・9月・12月の整理の際に写真撮影をしていただいた写真を切り取り、報告されている実測図とともに資料整理カードに貼り付けます。

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2時間弱という短時間の間でしたが、100枚近くのカードが完成しました。基礎的な作業ですが、学芸員1人では900点以上ある石器の照合作業や写真撮影、資料カードの作成には膨大な時間を要します。

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この資料整理作業の成果は、テーマ展として公開する計画を立てています。ボランティアの方のみならず、友の会土器ドキクラブの会員の方、博物館実習生、地元の高校のインターンシップの方など、多くの方に協力いただいております。


ボランティアの方からは「これまで、考古学には興味がなかったが、実物資料に触れたり、現地の遺跡を見学することにより、この世界にのめりこみそうだ。」というありがたい感想もいただいています。


今後も、資料を収集・寄贈された故木村剛朗氏の意図が伝わる方法で、整理・展示を進めていきたいと考えています。ボランティアのみなさん、今後もご協力宜しくお願いします。

2010.01.22 Friday,11:52
| tomiemi | れきはく・今日の出来事 | - | - |